2016年4月9日土曜日

福住S・ジョブズ・スクールとは

 里山にかこまれた中山間集落である「福住」を「子育てしたい故郷」として維持再生する事を目的として創設されたNPO法人日本無形文化継承機構(JICA (幼稚園の休園を機に活動開始、H28年2月に法人化)と、「ふるさと大好きふくすみっ子」をテーマとして「ふるさとを愛し人と人とのつながりを大切にする」子どもを育てたいと願う、天理市立福住小学校が連携して、H28年4月開校しました。
















保護者に宛てた案内文書より H28年3月24日


 私たちのNPOは、里山に囲まれた中山間集落を「子育てしたい故郷」として維持再生することが、福住だけでなく全国の過疎地共通の課題と考え、今年2月にNPO法人日本無形文化継承機構を設立しました。

 身の回りの田畑・森林は荒廃し、生活文化・伝統行事・コミュニティまでが過疎化で消えてしまいそうです。経済効率を優先し、価格が低いものは価値が無いと見做される現代社会の中で、無くしてから取りもどせない、学校も校区コミュニティも、先人から引き継いだふるさとを次代に継承したいと考えています。その活動のひとつとして土曜スクールを開催します。

1,   社会的な態度や能力を養う地域学習
 小学校では、学年毎にテーマを設定した総合学習と、地域ボランティアの協力による味噌つくりなどの体験活動があります。子どもたちが色んな人と接して、尋ねたり人の話を聞く力、体験して感じたことを書いたり話して伝える表現力、人とやり取りするコミュニケーション力の育成につながります。 
 福住には子どもたちの好奇心をかき立てる学習の素材が沢山あります。学校の時間で拾いきれない分を土曜スクールで修得できます。

2,福住に通いたくなる教育環境づくり
 10年間で(福小73→37名)半減。地域の子どもの増加が見込めない中で、小中学校の存続には、特色ある教育を実施し通学区を外した「小規模特任校制度」導入が考えられます。そのためには、福住が魅力ある教育環境でなければなりません。福住の強みは、おじいちゃんおばあちゃんの農村生活文化、里山の自然です。昨年度から「幼稚園カフェ」、総合学習4年「森たんけん」をはじめました。朝日小学生新聞が、近畿初の里山支局として情報発信や支局間の交流を支援してくれます。また、小学校では他校に先駆け英語学習が始まります。
 子どもたちが自ら体験して地域の魅力を発見する、ふるさとの良いところを楽しく発信するなど、子どもたちがワクワクする教育環境を学校と地域が協働してつくります。

2,   学校という場を核にした地域創生
学校は地域コミュニティを支えるために不可避な施設です。子どもがこれだけ減少し学校や保護者が抱いている危機感を、地域住民に感じてもらうことが大切です。
これまでも、多くの方が総合学習や通学見守り活動を支えてきて下さいました。新たに土曜学習をスタートすることで、地域コミュニティの中心である学校に目を向け、これからの地域の在り方と、「自分に出来ること、今何をすべきか」を考えてもらう機会でもあります。



各回の様子 福住小学校ホームページ リンク
  1. 開校式 里山の春さがし
  2. 里山の初夏さがし・チマキづくり
  3. ホタル観察会in福住
  4. 氷り祭りに参加、大和三尺きゅうり奈良漬
  5. 幼稚園カフェ
  6. 里山の秋さがし
  7. 里山の秋あそび、森のリースづくり
  8. 干し柿つくり・しめ縄つくり
  9. 学進祭・キノコの植菌